私は、恐る恐る王子に近づいた。

後ろから女子や男子のヒソヒソ声が聞こえてきたけど、私は王子にたずねてみた。


「な、なんですか?」

少し私は声のトーンを落として睨みながら話しかけた。

すると、王子は一瞬顔を赤くしてからまたすぐに冷静な表情になり…

「宮内に話があるから、今日放課後まっててくれないか?」

……え?

「な、なんですか?話って。」
「今、ここではいえない話だから今日まってて。」