激甘王子降臨中

「グォッホン!」
王子はかるく……
いや、私に聞こえるかのように咳払いをして、息を吸い込んだ。

「あ、先輩、先生役やってもらっていいすか?」

「おう!まかせろ!」

本格的になってきたよー

あーー、アナがあったら入りたい…



王子達の会話に耳を背けていたから、先生の話なんてまったく聞いていなかった。

それを察した先生は

「おまえ、聞いてんのか?」

ギクッ

「……」

ここは正直に言うべきか、嘘をつくべきか…

「おい…どうなんだ」

「…」


決めた!
嘘をついちゃえ!