「やっぱ、"黒王子"かっこいいよね!」
「わかる!無口だけどクールでそこがまたいいよね!"白王子"もかっこいいよね!」
「同じクラスでほんとよかったよね!」
毎度クラスで繰り広げられている会話に私は、うんざりした。2年生になりクラス替えをし、櫻坂高校の"王子様"2人が同じクラスになり数日。私のクラスではずっと王子の話ばかり。みんな、本性をしらないからなー。
♪~♪~
私は、携帯を見てため息をついた。いつもの、お呼び出しメール。正直、ディスプレイ見なくても誰なのかすぐに分かる。私は、二度目のため息をつき弁当を持って目的地へ行った。
キィー。旧校舎の非常階段の端に奴はいた。
「何よ、黒崎。まいどまいど、呼び出さないでよ。」
「ゆーうーなー。だってさ、女の子の目が怖いんだもん。でも、城屋は昼ご飯食べてくれないし。」
こいつは、黒崎那智。"黒王子"と呼ばれている学校代表するイケメンの1人。
みんなは、知らない。本当はこいつがー。
「くまさんと食べてよ。私にも友達いるんだけど。」
「くまさんは俺と話してくれないもん。」
本当は女の子が苦手で、男友達を作るのも苦手なくらい人見知りであることを。
私が那智の性格を知ったのは入学して1ヶ月たった頃。私は体育で派手にこけ、保健室に行くと先生がおらず自分で手当をしていたときのこと。
「ほんと、ついてなさすぎるー。ん?」
ふと見ると、1箇所カーテンの閉まった箇所があった。誰が寝ているのか気になった私は、静かにカーテンを開けた。そこに寝ていたのは、黒髪で整った顔立ちの男子生徒だった。もしも、それだけだったらきっとファンになっていたと思う。でも、その男子生徒の脇元にはものすごく可愛いくまのぬいぐるみが抱きしめられていた。
「わかる!無口だけどクールでそこがまたいいよね!"白王子"もかっこいいよね!」
「同じクラスでほんとよかったよね!」
毎度クラスで繰り広げられている会話に私は、うんざりした。2年生になりクラス替えをし、櫻坂高校の"王子様"2人が同じクラスになり数日。私のクラスではずっと王子の話ばかり。みんな、本性をしらないからなー。
♪~♪~
私は、携帯を見てため息をついた。いつもの、お呼び出しメール。正直、ディスプレイ見なくても誰なのかすぐに分かる。私は、二度目のため息をつき弁当を持って目的地へ行った。
キィー。旧校舎の非常階段の端に奴はいた。
「何よ、黒崎。まいどまいど、呼び出さないでよ。」
「ゆーうーなー。だってさ、女の子の目が怖いんだもん。でも、城屋は昼ご飯食べてくれないし。」
こいつは、黒崎那智。"黒王子"と呼ばれている学校代表するイケメンの1人。
みんなは、知らない。本当はこいつがー。
「くまさんと食べてよ。私にも友達いるんだけど。」
「くまさんは俺と話してくれないもん。」
本当は女の子が苦手で、男友達を作るのも苦手なくらい人見知りであることを。
私が那智の性格を知ったのは入学して1ヶ月たった頃。私は体育で派手にこけ、保健室に行くと先生がおらず自分で手当をしていたときのこと。
「ほんと、ついてなさすぎるー。ん?」
ふと見ると、1箇所カーテンの閉まった箇所があった。誰が寝ているのか気になった私は、静かにカーテンを開けた。そこに寝ていたのは、黒髪で整った顔立ちの男子生徒だった。もしも、それだけだったらきっとファンになっていたと思う。でも、その男子生徒の脇元にはものすごく可愛いくまのぬいぐるみが抱きしめられていた。

