それから私達は別れた。

貴方は用事があったのよね。

去って行ってしまう貴方の背中を見て、また胸が苦しくなったわ。

だから必死で声をかけたの。

“また会ってくれませんか?”って。

そうしたら貴方は振り替えって、“明日の正午にここでお待ちしています”って言ってくれた。

もう嬉しくて、幸せで。

お城への帰り道も貴方のことを考えていた。

タスク=ルシファードって、名前はルシファードかしら?

この国の人ではないようだし。

今日は名前しか聞けなかったわ。

また明日、たくさん話がしたい。