オオカミくんに要注意


「一応聞いておきたくて!結花ちゃんが大西君の彼女だったらあたしもアタックできないし。」


「ああ……それはないから……安心して…。」


うまく笑えない。


歯切れも悪い…。


なんかモヤモヤする…。


「あーほんとによかった!じゃあね。ありがと!」


そう言うとあたしの返事も待たずに、藤堂さんは去っていった。
 

動揺して頭が混乱している。


しばらく呆然と立ち尽くしていたけど、どうにかして思考を動かそうと努力した。


…そうだよ。


そもそもあたしは大西君の近くにいるべきじゃないんだから。


いいじゃんか。藤堂さんみたいなかわいくて明るい子ならどうせかなわないし…。


あきらめだってつくかもしれない…。


そうだ…もう潮時だ。


ここらで引かないと。


この気持ちがこれ以上大きくなってしまう前に…。