オオカミくんに要注意


「俺はあんなヘマはしない。必ずお前を食ってやる…!」


食っ……!?


あたしを食べる!?


どういうこと……全然話が見えないんだけど!


「え…どういうこと……?」


不安なあたしに大西くんは近づいてきて……


あたしの首筋に顔を近づける。


ゾクッ!


あっ…!またこの感覚……。


大西くんは鼻をすんと鳴らすと、顔を離しニヤッと笑った。


「ふーん……やっぱお前本物なんだ。」


なに……?
さっきからよくわからないけど……


あの感覚といい、大西くんの発言といい、大西くんとあたしの間になにかある。


そう思った。


だとしたら逃げなきゃ……!

 
大西くん、なんかただならぬ雰囲気だし……。


あたしは大西くんと距離ができた隙を見て、すぐさま階段を駆けおりた!


「あっ!クソッ!」


大西くんもあたしを追いかけてくる!


「きゃあー!」


あたしは追いかけられると、なぜか無駄に悲鳴をあげてしまう。


もう誰もいない廊下にあたしの悲鳴が響く。


あたしは必死に逃げるけど……


男子の大西くんにかなうわけもなく、すぐに大西くんにつかまってしまう。


あたしは手首をつかまれ、それでも捻って逃れようと抵抗する。