オオカミくんに要注意





──…ガシャン…ガシャン……


「結花ごめん、大丈夫?」


「平気平気!それより栞早く戻らないと。着替える時間ないよ?」


「ほんとだっ!あー…ほんとごめん結花!よろしくね!」


「おっけー!」


あたしがそう言うと栞は申しわけなさそうに、走って教室に戻った。


今日は体育の時間が少し押してしまったみたいで……


栞は次の時間、選択科目の都合で移動教室だから、慌てて着替えなきゃいけない。


そしてあたしは……


体育委員の栞に変わってハードルを体育倉庫まで運んでるところ。


グラウンドからそんなに遠くない倉庫だけど、ハードルを両手に抱えて運んだだけで、倉庫にたどり着いた時には少し腕がプルプルしてて……


自分の体力のなさに呆れた…。


「…あれ?」


ドア…開いてる…。


誰かまだいるのかな…?


まあ、ドア開ける手間省けたな…。


なんてことを思いながら、ハードルを抱え直して倉庫に入ったあたしは愕然とした。