オオカミくんに要注意


「やっ!なっなに…!?」


「なにじゃねえよ、わかってんだろ?」


大西くんは低い声で一言そう言うと、あたしの腕をつかんだまま、ずんずんと歩く……。


そして……


屋上に続く扉の前の階段まで連れて行かれると、やっと腕を離す。


「ここなら誰も来ねえな……。」


「あの…一体なんなの……?」


あたしはなんだか大西くんが怖くなって、恐る恐るたずねる。


だけど大西くんの顔はますます険しくなって……


「ああ?お前とぼけんじゃねえぞ。」


えっ!?なに…?


あたしからまれてるの!?


ていうかとぼけるも何も、あたしと大西くんは初対面なんですけど……。