ぼんやりそんなことを考えていると「今から大西くん跳ぶよ!」と、女子たちのワクワクした声が聞こえた。
大西くん…!?
あたしも思わず少し遠くで高跳びをしている男子の集団に目をやった。
すると……
スタートの笛が鳴ると同時に、少し低い姿勢でゆっくりと走り出し、少しずつ勢いをつけて力強く踏み切り……
そのまま軽々と背面跳びをしている大西くんの姿が見えた。
…!すごい……!
「カッコイイー!」
「大西くんヤバーイ!」
周りの女子たちも黄色い声を上げている。
「すっご!大西くんカッコイイだけじゃなくて運動もできるのね。」
栞も隣で感心している。
ヤバい……あんなの見ちゃったら…また…。
胸の鼓動がはやくなってる……。
静まれ…静まれ…!
あたしは誰にも気づかれないように胸を押さえつけた…。


