オオカミくんに要注意





──…「位置について…よーい…」


ピー!


笛の音が鳴ると、あたしは勢いよく走り出した。


そして……


「っ…よしっ…!」


1つ目のハードルをなんとか飛び越える。


さらに……


2つ目もなんとかクリア!


最後のハードル……


右足から飛び越え、できるだけ体が触れないように着地しようとしたけど……


ガシャン!


あー……。


左足を引っ掛けて倒してしまった。


うー…悔しい…!


惜しかったなぁ…。


残念な思いで、ハードルを立て直し、スタート地点に戻った。


栞があたしに近づいてくる。


「あとひとつだったのに。」


「あたしもともとハードル苦手だし…。がんばったほうだよ。」


あたしは少しふてくされながら返した。


もともと体育そんな得意じゃないし……。


栞は運動できるほうだから楽しいみたい。


うらやましいなぁ…。