オオカミくんに要注意


外に出て、しばらく歩いたところで和也くんは立ち止まる。


「…どうしたの?」


「ごめん。無理やり……嫌だった?」


少しバツの悪そうな顔をして、あたしに尋ねてくる。


…正直戸惑ってるけど、嫌じゃなかった…。


あそこでずっと無理してるより、少しでも話せる人と2人でいるほうがよっぽどいいと思うし……


「…全然。嫌なんかじゃないよ。」


謝ってる和也くんにそう言って笑いかけた。


すると、和也くんは少し考えてから
あたしの手をギュッと握る。


「これからさ……俺んち来ない?」


「え…?」


「ほんとすぐそこなんだ。俺……結花ちゃんともっと仲良くなりたいしさ!」


いきなりそんなこと言うもんだから、カアッと顔が熱くなった。


…でも…家って……


「ねっ、お願い!」


あたしがためらっていると、和也くんはだんだん急かすような口調になってくる…。