何気なく周りを見回すと、大西くんと目が合った。
ソッコーそらしちゃったけど……。
だけど、この一瞬の間にもあたしの心臓はバクバクいっている。
ほんと…なんなんだろ…これ。
あの保健室の一件のあと、あたしも大西くんもお互いすれ違っても、目が合ってもドギマギしている…。
でも最近は前みたいに大西くんが怖いからとかじゃなくって……
恥ずかしくなるような気持ちになって、普通にできなくなってしまった。
大西くんはどんな理由かは分からないけど……
あたしに対して前みたいに、しょっちゅう接触してこなくなった。
でもそれがなんだか……少し………
あたしはそこでハッとして、首をぶんぶんと横に振る。
なに考えてんの!?あたし!
別によかったじゃん……!
前みたいに絡まれることもなくなったんだし……!
とにかくっ!今日は合コン楽しむんだ!
大西くんのことなんて考えない考えない!
あたしは必死に自分に言い聞かせた。