「合コン!?」
「しっ!声大きいって!」
栞は人差し指を口の前で立て、キョロキョロと周りを見回した。
「そ!しかも相手1つ上だよ!ねぇ行こーよー!?」
えー……合コンって…。
あたしけっこう人見知りなのに……
男子だともっとしゃべれないよー!
「うーん……。」
「ねっ、お願い!絶対楽しいよ!」
あまり気は乗らないけど、栞のお願いならね…。
「…うん、わかった。」
あたしが笑ってそう言うと栞は「やったぁ!」と喜んでいる。
その姿にまた笑っちゃうあたし。
「ていうか1つ上の人なんてどうやって知り合ったの?」
「ん?ああ、あたしと同じ塾通ってる他校の人。なんか、話してたら友達と今度遊ぼうよ!みたいなこと言われちゃって!」
「へーえ!なんか…緊張しちゃうね…。」
「だあいじょうぶだって!あっ、ちなみに隣町の同級生の女の子も2人来るから!楽しもーね!」
「うっ…うん!」
少し不安だけど、あたしは気合いを入れるように頷いた。
キーンコーンカーンコーン……
「おーい、席つけー!朝の会始めんぞー!」
チャイムが鳴ると担任が入ってきて、あたしの席にいた栞は自分の席に戻っていった。