オオカミくんに要注意


「ねぇ、絆創膏ちょうだい。」


そう言ってゆっくりと近づいてくる……。


だんだん縮まる距離に、あたしはオロオロする。


「あっ……まっ、待って……。」


絆創膏を一枚取り出すと、大西くんに目も合わさないで差し出した。


「どうぞ……。」


だけど一向に受け取ってくれる気配はない……。


くれって言ったのはそっちなのに…!


「張ってよ。」


「え…?」


思わず顔を上げると、大西くんが何かたくらむように笑っていた。


「え…なんで……。」


大西くんは戸惑っているあたしを通り過ぎて、なぜかベッドに腰掛けた。


絆創膏くらい自分で貼れるでしょ…!?


あたしが動かないでいると、大西くんは舌打ちをして、貧乏ゆすりを始める。