オオカミくんに要注意



「えーこれから1年間このクラスの担任を務める、小出和弘といいます。よろしくな。」


ホームルームが始まると担任の挨拶に始まり、あたし達も自己紹介をする事になった。


男子から順に自己紹介が進んでいく……


と、さっきの男の子の番がまわってきた。


あたしは自然とその男の子のほうを見つめる。


まあ、見つめてる女子はあたしだけじゃないみたいだけど……。


「大西一狼(おおにしいちろう)です……よろしくお願いします。」


無愛想に、そしてダルそうに挨拶をするとすぐに座ってしまった。


だけど、女子はみんなヒソヒソ黄色い声をあげている。


しばらくすると、あたしの番がまわってきた。


うわぁ……緊張する!


ガタッと席を立つと、みんなが一斉にあたしのほうを見る……。


だけどあたしは、どこからか送られてくるただならぬ視線に気づき、寒気がした。


その方向に目をやると……


大西くんがあたしをじーっと見つめている。