オオカミくんに要注意


「大西くん…!まだ行ってなかったの……?」


あたしは大西くん相手だとどうしても身構えてしまう……。


やだな……ビクビクしちゃって……。


「俺らの部屋のヤツ騒ぎすぎて、さっきまで説教喰らってたんだよ。だからほかのヤツらもさっき行ったばっかだよ。俺がたまたま出るの最後だっただけ。」


大西くんはぶっきらぼうにそう答えて、歩き出す。


あたしも自然と大西くんの後ろについて行くように歩く


……ある程度距離を取りながら。


宿舎を出て、茂みの道を抜けて広場に向かう。


なんか怖いな……。


あたし1人じゃきっともっと怖かっただろうなぁ。


そう思うと大西くんがいてくれたので、まだ心強かった。