オオカミくんに要注意


「はあ…はあ…。」


「言っとくけどこんなもんじゃまだまだ足んねーから。」


あたしが息を整えていると、さらに大西くんは忠告するように言った。


「どうして…?あなたたちはもう人間は食べないんじゃ…」


「うん。だって俺も人間だし、普通に食ったってうまくねえよ。だから違う方法でお前を味わわせてもらう。」


え……!?ち…違う方法って…


まさか……あたしのこと襲う気……!?


まだ息が整っていないあたしに、大西くんは「合宿楽しみだな」と笑って教室に戻っていく。
 

あたしはその場にへなへなと座りこんだ…。


体が熱い……。


どうしよう……大西くん、ホントにあたしのことどうにかしちゃう気なの……!?


──…キーンコーンカーンコーン…


あっ…ヤバッ!


休み時間の終わりを告げるチャイムがなる。


あたしは色々考える間もなく、慌てて教室に戻った。