オオカミくんに要注意


男の子もあたしを視界にとらえると、眉間にしわを寄せ、一向にそらさない……。


なんだろう……身震いしそうになる。


この感覚はなんなの…?


あたしは金縛りにあったように固まっていると、後ろからトントンと肩を叩かれ、我に返った。


「ねえ、名前……なんていうの?」


慌てて後ろを振り向くと、そこには茶髪で可愛らしい女の子の顔があった。


「あっ…!赤坂結花っていうの。」


あたしがそう言うとその女の子はホッとしたようにはにかんだ。


「結花ちゃん…か!あたしは伊藤栞、よろしくね!」


「あ…!うん、よろしくね!」


栞ちゃんは緊張が少しほぐれたのか、はあー、と力が抜けたようにしゃべりだした。


「あたしさーこの学校誰も知ってる人いなくて……だから仲良くしてくれる?」


そうだったんだ……!