オオカミくんに要注意


こうなったらさっさっと話して、すぐに帰ってこよう!


2人で長い間一緒にいるのは危険だし…。


そうしてあたし達は屋上の前の階段までやってくる。


「……で?話ってなに?」


大西くんはズボンのポケットに手を突っ込み、壁にもたれている。


そんな姿にさえ、少し怯えてるなんて……。


あたしってホント情けない…。


「あのさ……合宿中は昨日みたいなことしないで…。それからあたしに対してそんな雰囲気もださないでほしいの……あっ、ほら、変な空気にしたくないし…。」


あたしはひるまずに言おうと思っても、やっぱり少し震えてしまう。


大西くんはあたしを見つめたまま黙っている…。


「昨日はびっくりしたけど……お母さんに昨日初めて聞いたの。あたしと大西くんのこと……。」


「ふーん……てかそれならなおさらだけど、お前ホントバカだな。」


少し口角を上げながら、大西くんがゆっくり近づいてくる…!


あたしも思わず後ずさる…。