オオカミくんに要注意


大西くん……合宿で何かしでかさなきゃいいけど……。


あたしになにかしてくるのも厄介だけど、それよりも同じ班の子にまで迷惑かけたら最悪だよ……!


なんか不安になってきちゃった…。


あたしは一度心配になるとどんどん陥っちゃうのが悪いところだ。


とにかくあたしがなんとかしなきゃ…!


きっと大西くんのトラブルの引き金になるのはあたしだろう。


──…キーンコーンカーンコーン…


「お、大西くん…あの…ちょっといい?」


あたしは休み時間になると、大西くんを呼び出した。


大西くんは少し意外そうな顔をして「なに?」と言う。


「ちょっと…話がしたくて…。来てくれない?」


すると大西くんはフッと笑った。


「ふーん…いいよ。じゃあ昨日のとこ行こうぜ。」


大西くんはそう言うとスタスタ歩いて教室を出て行く。


えっ?ちょっ…ちょっと待ってよ!


しかも昨日の場所って……


あたしは嫌な予感に気づかないフリをして大西くんについて行く。