あたしは涙目になりながら、すがるようにお母さんを見つめた…。
「狼はあれから少しずつ進化を遂げているから、血こそ狼の血が流れているけど、体はもう人間なのよ。だから食べられたりはしない。別に命を狙われているわけじゃないのよ。」
へ……!?そうなの!?
はぁー…よかった。
しかし赤ずきんちゃんが、こんなたいそうな話になっているとは……。
「だから安心して!お母さんも結花ぐらいのとき狼にしつこくつきまとわれたけど、一発ぶん殴ったらあっさり逃げたから!」
……お…お母さん…。
でもそれなら何の目的があって、あたしたちを追いかけ回すんだろう……?
「で!結花、ここからが一番大事なの!」
お母さんは本題を思い出したようで、身を乗り出して話す。
あたしもしっかりと聞く体勢をとる。


