あぁ…気持ちい風。

ベンチに座りながらゲームするのは最高。

「おいブスッ」

涼の声なんて聞こえない。

「おいブスッ聞いてるのか!」

「あーもう うるっさいわね。私は気持ちいい風とともにゲームをしてるの!!」

「うるさいじゃねーよ。お前今日から寮に通うんだろ」

「へっ 寮って?なんのこと」

「お前のおふくろがなくなったから生徒会になって寮にすむんだろ」

「あぁっ!そうだった。ゲームなんてしてる場合じゃないや早く荷物まとめないと」

涼は小さい声で

「やっぱ馬鹿…」

とつぶやいた。