悲しみは突然やってくる…




授業をしている時だった。

「篠原っ…ちょっと来てくれ。」

慌てたように校長先生が言った。

どうしたんだろうと思いながら生徒会室にに急いだ。

急いで電話を変わると、

「篠崎さん落ち着いて聞いてください。あなたのお母さん、篠崎陽子さんが一時十二分にお亡くなりになりました。」

私は、ショックのあまり声を出すことができなかった。

母子家庭で仕事ばかりであまり話ができなかったけど、いつも夜ご飯を一緒に食べてくれた。

声の代わりに涙がいっぱい出てくる。

あぁ…もう疲れた。朝から頬のファーストキスは取られるし、お母さんは死んじゃうし。

泣きじゃくる私を先生と生徒会の人が見ていた。

「ははっ…こんな惨めの私なんて笑っちゃうよね…」

そう言うと、ゆうきが

「生徒会の寮に入るか?生徒会に入る必要があるけど」

甘い低音ボイスでつぶやいた。

けれど私にとってゆうきが天使に見えた。