静かな家に帰ると、改めてお母さんがなくなって思う。

菜々は、早速荷物まとめを始めた。

お母さんとお揃いのネックレス、

お母さんとお揃いのイヤリング。

お母さんとの思い出のものばっかり。

ああ…泣いちゃダメだ。もっと強くならないと…。

お母さんとの思い出のもの物をみると涙が溢れ出てくる。

「ぐずっ…ひっくふぇェん…」

ガチャッ

誰かがドアを開けた音がした。

そこのいたのは、

「類?なんでいるの?…」

「別に。奈々が心配で来たわけじゃないし。」

「ていうか、なんで泣いてるの!」

類が奈々に聞いた。

「お母さんとの思い出のもの見たら、懐かしくなって寂しくなって泣いちゃって」

菜々が言った瞬間、類が奈々を抱きしめた。

「僕達がいるから寂しくないでしょ。なながなくと僕まで悲しくなるよ」

「類ありがと。私は、みんながいるから寂しくないよね」

類は、奈々を抱きしめていることに気づき、奈々を突き飛ばし、

「とりあえず、早く荷物まとめて早く寮に来てよ!」

と真っ赤な顔で類は言った。