-過去-



小5の冬




   初めて君を見た。




  バスケ部。最初はそれだけ知っていた。



  私のチームは弱く一回戦敗退。




 君のチームは優勝した。




 その時見た君が忘れられなくてこれがなんだかわかんなかった。






小6の夏



 君を見るたびドキドキして顔が真っ赤になった。




  恋だとわかった。




そして中学生・・・


ただ目で追うだけそれが私の初恋。





もう離れよう。と思った。






だからこそ・・・



「雅、お前進路は神奈川の学校か?」




「はい。」



「なぜ、地元の学校に行かない?」



「もともと親は大手会社の社長です。ここに子会社があるからお父様が指導してました」




「でも時期は継ぐつもりなのであえて神奈川の学校にしました。」


「お父様も本社に戻るそうなので…」



「…そうか、なら行け。」


「はい、ありがとうございます」