なんにもできない私を。




「あっ……あの……ほんとうに、ごめんなさっ」



少し泣きそうになりながら、頭を下げて謝る。



「ったく。担任の俺が国語教師だってのに

そんなへんてこな言葉遣いしとんなよ?」



頭上から聞こえてきた、さっきとは打って変わった明るい声。


パッと俊哉先生の方を向くと、ニッと笑っていた。


こ、これが評判の俊哉スマイル……。


じゃなくて!



「はいっ、気をつけます!

もう絶対しません言いません!」



急ぎ口調になっちゃったけど、許してくれみたいで。



「……ふぅ」



私はため息をつきながら席に座った。