俺の名前は皐月 光夜(サツキ コウヤ)。


そして隣の席のこいつ、

星野 恋美(ホシノ レミ)の行動に、驚きを隠せていない高2だ。



なぜかって?聞いて驚くなよ?



星野はなにか考え事をしていたのか、ボーっとした表情で俺の机から教科書をさらった。



さらに何事もなかったかのように、トントンと俺の教科書を整え始めたのだ。



もう一度言うぞ。あれは、お・れ・の、教科書だ!!



……まぁ、星野のことならしょうがないと思える。


なんていうか、いわゆる天然ってやつなんだろう。


少し呆れながらも声をかけた。



「おい」



実は、隣の席ながらも話すのは初で。星野自身も驚いていた。




「はい?」




目をぱちくりしているのを見ると、自分がやってることに気がついてないんだろうな~。