「おっ、遅れました!遅刻しました!
すいません、本当にごめんなさい……」
自分でもわけわからない言葉の使い方だけど、
周りの視線と先生の鋭い目を見たら、もう怖くてたまらず。
はやく謝んなきゃって必死だったの。
怒られる……怒られる……。
緊張感でぐるぐる回ってる思考で顔を上げた瞬間。
「ぷっ……あっはは。
なに同じことを言葉変えて言ってんの」
「やだー、恋美ってばほんと天然!」
「ははっ、さすが星野だな。退屈な授業に笑いをくれるわっ」
なぜか笑いの渦に。
「え、えええ!?」
みんなの反応はこうだけど……


