なんにもできない私を。




「全然いいから。

……あと、いつでも泣いていいからな。
辛い時ちゃんと言えよ?」



「うん」



「それと星野、ケータイ貸して」



「えっ?あっ、うん」



私のスマホを受け取った皐月くんは、手早く操作したあと返してくれた。



「俺のアドレス。登録しといたから」



「わぁ……ありがとう!」




イケメンさんにアドレスもらっちゃった。

なんだか嬉しくって、ヘらーって感じに近い笑顔でお礼をした。



「おう。それでいつでも連絡できるだろ?」



「できるできる!もう、ほんっとーにありがとね」



「子供みてーにはしゃぐんだな、星野って」



「んー、高校生はまだ子供のうちに入るから、別にいんだよ!」



「っふは。どんな論理だよ」



「別にいーのー!!」



「「あっはは」」



二人で思いっきり笑った。



なんか、落ち着くなぁ。



心のモヤモヤが、和らいでいく気がした。