なんにもできない私を。




「まぁ、それは確かだけど……」



なにかを小さく呟くななちゃん。それが私にはあまり聞き取れず、



「ななちゃんごめん、なんて言ったー?」



「え?……あー、こっちのことよ、こっちのこと!

とりあえず、まず状況を整理しよっか」



「だねっ」



「んーと、あの有名な皐月 光夜と仲よくなって、

2時限目からずっと話してたわけね?」



「うん」



「それで、そっから木原の様子がおかしくなった」



「そうそう」



「そうそう。じゃなくて!

つまり、それがどうゆうことかわかんないわけ?」



「……それって?」



どんどん質問を投げかけてくるななちゃん。



ななちゃんには、原因がわかったのかなぁ?


「はぁ。じゃあもっと、わかりやすい質問するわね。

あんたが皐月と話してた時の、木原の反応は?どんなだったの?」


木原の反応……?


少し記憶をたどってみる。たしかあの時は……


「なんかね、すごーく不機嫌そうだった。

目があっても、何も言ってこなかったし……今までは、口パクとかでバカにしてきてたんだよ!」



「って、こーとーはー?

恋美と皐月が、仲よさそ~に話してると、木原は不機嫌になるってことだよね?」



「え、そーゆーこと!?

でも、なんで木原は不機嫌になるの?」



「恋美……あんたって子は、もう……なんか、木原が可哀想に思えてくるわ。

恋美にはわかんなくていいわよ」



「えー、そんなぁ……」



ますますわかんないよ……。


頭を悩ませてる私を見て、再びななちゃんの口が開く。



「ただ言えることは、木原も皐月光夜も、

恋美のことは嫌いじゃないってこと!」



嫌いじゃない……?



皐月くんも?でもなんで皐月くんが出てきたんだろう。



「それ、ほんと?私、嫌われてない?」



「うん、ほんと。だから大丈夫」