「おーい。皐月くんってばー」



なんか応えてよ……。

顔を覆って、私に一喝(いっかつ)??

したっきり、皐月くんは私の呼びかけをずっと無視で。



「……はーあ。」



応えてほしい思いとは裏腹に、あきれながらおっきなため息をついた皐月くん。



「……?」



わけがわからない……。



「さつきく……」



そう呼ぼうとした瞬間。



「星野!!

ちゃんと授業内容聞かなきゃ赤点とるぞ!!」



数学の先生からのご指摘が。


しかも赤点のことだされちゃったら、


黙るしかないじゃないですか……。