そこには、洸と遥がたっていた。

「…入学式から、リア充しないでくれるかな?」

そう、ふたりは小学校の時から付き合っているのだ。

今日なんて、手を繋いでいる。

「…いいなぁ。」

ぼそっとつぶやいた。

すると、

栞が言った。

「雛だってもてるんだから彼氏、作ろうと思えば作れるでしょ?」

…そんなこと言われても。

モテないのだからしょうがない。

こんな私に告白してくれる人なんて

いないと思う。

そんな話をしながら入口へと向かう。

『ふわっ』

そこで、風がふいた。

桜の花びらが飛んでいる…

「…っ!?」