『ん~~~~。』 ベンチに腰掛けて、ぐーっと伸びをする。 ボキっと背骨が鳴って、『うはぁぁぁっ』って変な声が出て。 女らしさの物陰さえない動作をした私は、そのままベンチに横になる。 『…ほんときもちい。』 サワサワと春の匂いのする風が頬を撫でる。 わたしは落ちる瞼に逆らうことなく、そのまま瞳を閉じた。