次の日の放課後、また図書室へ向かう。


松原くんは昨日の席にいた。


「はい、これ」と昨日読んだ本を渡す。


松原くんは、昨日渡した本を読んでいる途中だった。


私はぐるっと図書室を回り、面白そうな本を借りた。


そして図書室を出ようとしたが、一応松原くんに挨拶しとこうと思い、松原くんの方へ向かう。


「またね」


「あ、待って」


「え?」