年下男子のトリセツ

「ま、松原くん!」


その生徒は松原くんだった。


松原くんは読んでいた本から視線を私に移した。


そして、いたずらっぽく笑う。


「先輩、さぼりですか」


「うるさいなあ。自分だってサボってるくせに」


松原くんがベンチに座ったので、私も隣に座る。


松原くんが読んでいる本を見ると、


「あ、私が貸した本」


「はい、でもまだ10ページしか読んでないです」


「おそっ!」


「先輩と違ってじっくり読む派なんで」


確かに私は読むの早いけど…。


少しムッとしたのでいたずらしてみた。


「そんなこと言ってるとネタバレしちゃうよ。えっとね、この男の子が最後にはね……」


チュッ


「うるさい」


……………え?今何が起きた?


……キス…された?