大切な君へ



ガラガラッ。



ふぅー。


ただの貧血で良かった。



心臓の方は中学生の頃からあるからそんな心配しなくてもいいよね?



頻繁に起きているわけでもないし…。



でも、妙に保健室の先生の顔が頭に引っかかる。




「貧血で良かったね望花。安心した。」




「そだねー。良かったよ、昨日ハイテンションだったから寝れなかったんだと思う」


きっとね…今はそう言うことにしとこ。



「もー。これだから望花はまあ無事で良かった。」





「うん!」




教室に向かう途中に去年同じクラスだったこや私が入ってる吹奏楽部の人たちに挨拶しながらいった。


いってなかったけど、私は吹奏楽部に入ってるの。


美夕南は帰宅部。