大切な君へ



「あの、朝少し走ったら急に心臓がドクッていって苦しくなったんです。其の後美夕南のこと見上げたらクラッって目の前が真っ暗になりました。」



「そうだったの…。今は平気なの?」



「はい。」


悩んだ顔をして何か考えているようだ。



「今日体育あるのかしら?」



「えーっとー…」


あるんだっけ?ないんだっけ?


朝から時間割は基本みない。


「ないですよ。」



美夕南が助け舟を出してくれた。




「じゃあ大丈夫。もしまた苦しくなったら来てね。クラってしたのは多分貧血よ
あと朝みたいなこと今まであった?」



「ありました…。」



「そう。ありがとう。じゃあクラスへ行ってらっしゃい」

笑顔で言ってくれた。


「はい、失礼しました。」