優の顔は見えないけど、耳が赤い。
「その..好きなやついる?」
「..!!。....いる。」
聞こえるか分からないほど小さな声で答えた。心臓が破裂するんじゃないかと思うぐらいドキドキしてる。優の顔が見れなくて崩れた砂の山をいじる。
「そっ..か..。..誰?」
「え..?」
驚いて砂の山をいじる手を止め優の顔を見る。
「好きなやつ誰?」
優が顔をあげてこれは冗談なんかじゃないって思った。
今まで見たことない真剣な表情にドキッとした。
言わないといけない。今の関係が崩れるかも知れないけど、それでも言わなきゃいけないような気がした。

