私はあなたしか選べない。


椎間くんと話していると後ろから聞きなれた声が私を呼んでいた。



「月風!お待たせ!」と汗だくのせれなが私に抱きついてきた。



「せれなおかえり!」と私も抱きついた。



せれなとわいわい話していたらなんとなく後ろからの視線を感じた。


振り返ってみると椎間くんがせれなと私を見ていた。


椎間くんは私の視線に気付き部室に入って行った。




「どうしたの月風?」


せれなが不思議そうに私を見つめていた。


「ううん。なんでもないよ?」



私はせれなに心配をかけさせたくなくてそう誤魔化した。



「そっか!んじゃ着替えてくるから待ってて!」


せれなはそう言って部室に入って行った。



私はせれなを見送ったあと考えた。


どうしてあの時椎間くんは私とせれなを見ていたのだろう。



多分私の気のせいよね。



私はそう思っていた。