放課後になりせれんと一緒に帰ろうと空手部の部室まで迎えに行った。



「せれんいるー?」


せれんは部室にいなかった。


後ろから足音がして振り返ってみると…


「桐山さん?」



足音の主は彼だった。


彼はせれんと同じクラスの椎間海李くんだった。



「椎間くんせれんまだ道場にいる?」


「うん。いたよ?呼んでこようか?」


椎間くんにそう言われたが


「大丈夫。練習の邪魔したくないからここで待たせてもらうよ。」と言って私は部室の前で待った。