「まったく。出来もしないのに徹夜なんかするから倒れるのよ。」

せれなは超のつくほどの心配症だ。


「だってテスト近いし…」

私がそう言うとせれなが睨みながら「だってじゃないでしょ!!」とまた怒られた。

私はショボンとしながら「ごめんなさい。」と謝った。


せれなはいっつもこうだ。
私はせれなに怒られてばかりだった。



「うなされてたけどどんな夢見たの??」せれなに言われてふと我に帰った。



「あ。うん。あのね…」私が口を噤むとせれなが「無理に言わなくていいわよ。また話して」と優しく言った。



「ありがと。」私はなんだか安心した。





それにしてもあの夢なんだったんだろう。