夏のわすれもの

階段をのぼり、右折するとすぐ私の部屋だ。



ドアを開けると、そこには何も変わらない、あの頃から何も変わらない私の部屋があった。



「…う、わあ」


思わず、口からため息が漏れるほどだった。



とりあえず、両親が私の部屋をいじくった、ということはなさそうだった。



布団を敷くため、押入れから布団をひっぱりだす。



と、布団カバーが押入れの扉に引っかかってしまった。



「えっ…ちょっ、もう!」



よくみると、押入れの扉からくぎのようなものが出ている。



そこに、布団カバーが引っかかっているのだった。



ぐいっ、と力まかせに引っぱると、ビリッといういやな音がした。