エリカ


『お誕生日おめでとう‼︎』『ありがとう、お父さん‼︎お母さん‼︎』
幸せそうな笑い声が家中に響き渡る。
「……」
そんな幸せな音を自室で耳を塞ぎ、無理矢理聞かないようにする。
『産まれてきてくれて、ありがとう』
聞こえない。
『希美、お前は父さん達の大事な大事な一人娘だ。』
聞こえない。何も聞こえない。
ねぇ、お父さん、お母さん、私は一体何なの?生きていることがこんなに苦しいのならいっそ、産まれて来なければ良かった。
お母さんだってそう思うでしょう。
辛いよ。
でも私に死ぬ勇気なんて無い。