話を終えて
りやに
「ありがとうございます
兄と、話をさせてもらいました
大きな声を出してすいません」
そう言ってからみんなの顔をひとりひとり見たあとに
「病気だけど、そこまで酷くないの
ただ、親が心配症で何かある度に病院に行った
お腹が痛い、頭が痛い、目眩がする、力が入らない、心臓が痛い、
けど、いつも大丈夫だったの
だから、皆に嫌われても仕方ないの
皆が私を見て、サボりって言っても仕方ないの
何があっても私が耐えてれば大丈夫なの、
だから、ごめんなさい
イジメられてた人が幼なじみのあなたたちと、仲良くなんて…
できないんだよね、」
そう言うと
みおが
「違うよ!
確かにイジメられてたって聞いたときは戸惑ったけど、
この三日でよく分かったよ!
ホントは、寂しかったんでしょ?
友達、ほしかったんでしょ?
我慢なんてしないで、私はあなたと友達になりたいの…
助けてあげられる保証はないけど、裏切らない保証ならあるよ
約束だって守るし、嫌なことは嫌だっていう、
だから…
私と、友達になって下さい」
そう、言われた
初めて言われたからどう答えていいのか分からなかったが頷いて苦笑いした
するとかえでも
「俺、病気って言われても
同情とか出来ないけど、
いや、違うな
俺の父さんが小学校の時に病死してんだ
だから、俺もこの三人しか友達はいない
もともと人と話すのは得意じゃない
でも、ひめなは大丈夫な気がする…
どっからくるのかは分からないけど
大丈夫って、思えるんだ
俺達と一緒にバカして欲しい」
涙で視界がぼやけながら頷いた
次にみかが、
「私は嫌なこと言ってごめんなさいね、
人の気持ちを考えろってよく言われるの…
でも、なんか、ひめなのことがよく分かったわ
たまに嫌なこというかもだけど仲良くして欲しい
背中、さするくらいしか出来ないけど……………」
そう言われてうんと言った
するとりやが急に
「思い出した!!」
そう大きな声で言ったんだ
「ひめなって、ひこなっていう双子の兄貴がいて、そいつサッカーやってて、
ちょっと、可愛い顔してるやつだろ?」
そう言われてひこなを思い浮かべた
「双子の兄で、ひこなだよ?
サッカーやってて、小学校の時は皆に女の子と間違われてた…かな?(笑)
あ、でも、言うとすっごく怒るの」
そう言うとりやが
「やっぱり!
俺、ひこと同じクラブチームでさ、よく妹の話をしてたよ
昨日妹がなんとかで〜って
話してたんだ
一度あって見たいっていったんだけど
ひこなその後誰かに妹の病気のこと言われて殴ったんだ
それで、ほかのチームに入ったって噂だよ」
そう言われて初めてクラブチームをやめたことを知った
「うそ!
そんなの、聞いてないよ?
やめたの?喧嘩で?」
そう言うとやべっと言った顔で口元に手を置いた
その手をはがそうとしながら私のせいだと思った
下を向いた時に上から
「お前が気に病むことはない、
ひこなはあの後こう言ったんだ
『なんか顔が気に食わねーんだよ!』
ってね、あれは面白かった
目に涙溜めながら
『馬鹿にすんな、馬鹿にすんな』
って殴ったあげくにそれだもんな
皆唖然としてたよ」
そう、懐かしむように言っていた

