美里家パニック




痛みが無くなったはチャイムがなった後だった


「みんな、ごめんなさい
チャイム鳴ったのに…」


そう言うと笑いながら
「大丈夫だよー」
そう言った


でも、どこか気まずくて

すると、りやが


「あの、これ」


そう言って渡してくれたのは携帯だった
常に光っぱなしの携帯はうるさかった


ありがとうといいながら開くと
全部ひこだった
ちょうど電話が来たところでとった
すると大きな声で


『おいっ!
お前学校に行っただろ!
ダメだって言ったじゃん!
なんで言うことが聞けないの?
返信来ないから驚いたでしょ?』


そう言われて


「ごめんごめん、
メールは気づかなかったんだ
ホントに…
でもさ、学校はちゃんと行こうって決めたから、
あのね、心配してくれるのは嬉しいけど、それがかえって苦しいよ…

昨日も言ったけど、ひこは自分の事を心配すべきだよ…
今だって朝の会中でしょ?
昨日だって友達いっぱいできたんでしょ?
遊びたかったんじゃないの?
家でだって、いつも気を使ってくれるし
私、悪いことしてるみたいになっちゃうの
ひこなの自由を奪ってるの!
やなの、ひこなが私の病室に来て、他人と話すみたいに気を使って、いつもいつも守ってくれるのが…

私に、何もできないって言ってるみたいで
いやなの…」


そう言うと暗い声で


『そっか……
なんで、早く行ってくれなかったの?
俺、他人みたいに接してる?
俺、同情心なんてある?
俺、気なんて使ってないよ?
逆に気を使えって怒られてるんだよ?

でも、俺はお前が怖いんだ
いつ居なくなるか分からないお前が!
心配させてくれよ…
たった一人の兄妹なんだから………』


そう言った声にいつもの力がなくて怖くなった
きっと、ひこも私と同じ恐怖心を持っている


妹がいなくなるっていう、恐怖……
こうやって通じてないと怖いんだ…
きっと、


「ごめんね……」


そう呟くと涙が流れた


一粒流れたらいっぱい出てきた


「ごめんね……ごめんね、
ごめんねごめんねごめんねごめんね」


何度も謝った
訳がわからずに混乱する頭を抑えながら、謝った………