あの夜から四日後の朝、
ひめなは親が家賃を出してくるアパートのドアを締めて学校への道へと歩いた
この辺はあまり道が分からないから学校が終わったら探検しようと心に決めてあたり一面に咲いている桜を眺めた
「キレー、」
そう呟くと
後ろから
「だよねー、
ここの桜は超キレーだよねー」
そう言われてビクッと反応して後ろをひめが振り返ると
そこには女の子がひめなをみてたっていた
「…
あの、どちら様ですか?」
おずおずと尋ねると女は
おどけながら
「ごめんなさい、
つい、私これから入学式なんだ!
よかったら一緒に行かない?」
そう言われて
え?と言ったあとに
「えっと、別に…
良いですけど…
お名前は…?」
そう言うと
あぁ〜と言いながら
「そうそう、何か忘れてると思ったのよ、
名前よね、うんうん、
私は浅井澪
よろしくね」
そう言い手を出して握手を求めてきた
その手を優しく包み込むようにひめなは取り
「こちらこそよろしくお願いします
私は美里姫那と言います」
そう言い二人で笑いあった
ひめなの初めての友達だった

