「………え?」 そう言って、意味ありげに笑う美月ちゃんの大きな猫目。彼女の瞳の奥には憎悪のようなものが感じられて、その怖さにおもわず背筋が凍る 冗談にしてはいきすぎてるし、本気にしては軽々しい美月ちゃんの言葉。 「大嫌いなの。澄ました顔も、美月を見下すあの目も。全部全部、大嫌い」 彼女の地を這う低い声にさっきまで有頂天だった有馬の息を呑む音が、聞こえた。