「………嘘、そんな………」
急に全身の力が抜けていくようにふらふらと、またベッドに逆戻りしてしまう。そんな放心状態の私を、側のパイプ椅子に腰を下ろした悟さんが心配そうに見ていて。
「雄大の為に無理して頑張ってくれてたんだね。ありがとう、川嶋さん」
「………ヒック、っ」
「そこまで想われてるアイツは幸せ者だ」
優しい笑顔でそんなことを言うから溢れ出す涙がとまらなくて、酷い泣き顔を見られたくなくて両手で顔を覆う。そんな私の頭を悟さんはずっと撫でてくれていた。
「凛!?でぇじょ~ぶか!?」
「……………」
そんな最中、ノックもなしに壊れるんじゃないかってくらい乱暴に病室のドアを開けたお父さんに呆れて、涙が自然と止まる。
大柄の体系に見慣れた紺色のパジャマ。頭には川嶋建設のタオルを巻いて、顔は今まで見たことないくらい焦っているみたい。
「痛いとこねぇか!?怪我はねぇか!?」
「お、お父さん。苦し………」
「娘さんはもう大丈夫ですから、落ち着いて下さい!激しく動かすと、また悪化しますよ!」
