【未音Side】
「このクラスの担任になった、山内だ」
まだ少し寒い春の日。
あたしは今日から高校生になった。
担任の先生の話を聞きながら、隣の席に目を向ける。
……“カッコいい男の子”。
彼の第一印象はそれだった。
少しふわっとした優しい茶色の髪が、窓から入ってくる風に揺れている。
背も高い。
クラス名簿を見ると、その子の名前は“相崎柊”。
あいざき…ひいらぎ?
“珍しい名前”なんて考えると、自己紹介の順番が相崎のところまできていた。
「あいざきしゅうです。よろしく」
あ、“しゅう”って読むんだ。
それにしても自己紹介、短っ!
「次!」
あ、あたしか!
みんなからの視線を浴びて、慌てて立ち上がった。
「早坂未音です!趣味は音楽を聴くことです。よろしくお願いします!」
緊張しながら言い終えた。
いっぱい友だちできるといいな…。
「このクラスの担任になった、山内だ」
まだ少し寒い春の日。
あたしは今日から高校生になった。
担任の先生の話を聞きながら、隣の席に目を向ける。
……“カッコいい男の子”。
彼の第一印象はそれだった。
少しふわっとした優しい茶色の髪が、窓から入ってくる風に揺れている。
背も高い。
クラス名簿を見ると、その子の名前は“相崎柊”。
あいざき…ひいらぎ?
“珍しい名前”なんて考えると、自己紹介の順番が相崎のところまできていた。
「あいざきしゅうです。よろしく」
あ、“しゅう”って読むんだ。
それにしても自己紹介、短っ!
「次!」
あ、あたしか!
みんなからの視線を浴びて、慌てて立ち上がった。
「早坂未音です!趣味は音楽を聴くことです。よろしくお願いします!」
緊張しながら言い終えた。
いっぱい友だちできるといいな…。