中学1年生、春。 「優愛ちゃん。 学校頑張るんだよ。」 朝、ばぁちゃんは必ずあたしより早く起きて 家の窓から「いってらっしゃい」と言ってくれる。 小学生の時からずっと毎朝欠かさず言ってくれている。 小学生の時、学校に行きたくなくて グズっていても 「優愛ちゃんは強いから行けるよ。」 毎朝同じことをいって元気付けてくれる。 その言葉を聞くと何があってもスーっと 学校に行くことができた。